モトローラのMoto g ProでドコモのFOMA契約のSIMを使う方法

2022年12月22日スマートフォンdocomo,FOMA,MOTOROLA,アップデート,スマートフォン

モトローラのMoto g Proを購入したのでドコモのFOMA契約のSIMカードで利用を開始したときのメモです。

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目的

モトローラのMoto g Proを追加で購入したので、過去のシステムアップデートを全て適用して利用開始の準備を行います。
音声通話はドコモのFOMAのバリュープランを契約したSIMカードを採用し、データ通信はIIJmioのAにプランを契約したSIMカードを採用しauのデータ回線を使用します。

今回の一番の目的は、モトローラのMoto g ProでFOMA契約のSIMカードが利用できるのかを確認する点です。
結論としては、モトローラのMoto g Proにて電波を3Gに固定することでFOMA契約のSIMカードを利用することができました。

背景

先日はMoto g ProにてドコモのXiガラケー向けのプランを契約したSIMカードが使えるか試してみました。
今回は同じくMoto g ProにてドコモのFOMAガラケー向けのプランを契約したSIMカードが使えるのかどうか試してみました。
SIMカードを挿し替えて試しても良かったのですが仕事用で使用中ということもあり、とりあえず1台追加で購入して検証してみました。

実はFOMAのバリュープランを契約したSIMカードを1枚手元に残していましたので、そのSIMカードを使用して確認してみます。
なお、FOMAのバリュープランを契約していますが、SIMカードはnanoSIMに変更済みとなります。

機器の情報

今回登場する機器の型番やバージョンは次の通りです。

■モトローラ Moto g Pro
 購入時バージョン:Android 10
 購入時ビルド番号:QPR30.80-121

 更新後バージョン:Android 11
 更新後ビルド番号:RPRS31.Q4U-20-36

■ドコモ バリュープラン
 2019年9月30日で新規受付が終了した3G携帯電話向けのプラン

■IIJmio SMS タイプA
 SMS機能付きSIM au回線

Moto g Proを選択した理由

2台目のMoto g Proを購入した一番の理由は、同じスマートフォンを使用して2種類の運用をしてみたいと思ったためです。
Moto g8 plusやMoto G 100でも良かったのですが5G回線の利用予定は無く現時点で必要性も感じておらず、 Moto g ProはAndroidのシステムアップデートが毎月配信されるためMoto g8 plusよりも安心して利用できると判断しました。

その他、選定にあたり調査や確認をした点を以下にまとめておきます。

画面の解像度

まずモトローラのスマートフォンから購入する機種を選定するにあたり、確認した点のひとつが画面の解像度です。
画面サイズが6インチを超えているスマートフォンでフルHD以下の解像度だと、粗さが気になってしまうのではと思い、まずは画面解像度で候補を絞りました。

Moto g Proは「2300×1080」のIPS液晶でありフルHD以上となっていますが、モトローラのスマートフォンはフルHD以下の解像度の機種が半数くらいある印象を受けました。
Moto g8 PlusとMoto g Pro以外でフルHD以上の解像度である機種を挙げると、他にはMoto g8 Powerとmoto g100の2種しかありません。

カメラの性能

次にカメラの性能に着目しました。上記の画面の解像度で4機種に絞り込んだところから検討を行います。
Moto g8 PlusとMoto g Proのメインカメラは「4800万画素」です。
Moto g8 Powerは「1600万画素」でした。
Moto g 100は「6400万画素」でした。

Mto g8 Powerのカメラ性能は他と比較して低かったため、選択肢から除外しました。
Moto g 100のカメラ性能はとても高く魅力的でしたが、写真を撮るならやっぱり一眼レフカメラなのではと思ってしまい、5Gを使う予定が無いことも相まって選択肢から除外しました。

端末の比較表

上記にいくつか情報を加えたものをまとめておきます。
モトローラの公式ページの情報を参考に抜粋して掲載しています。
・モトローラ moto g ファミリー
※参考リンク:モトローラのスマートフォンのAmazon検索例(新しいタブで開きます)

※環境によっては表が表示しきれていない場合があります。横にスライドして確認してください。

性能比較moto g100moto g PROmoto g8 powermoto g8 plus
外観
発売日2021/05/282020/10/302020/05/042020/03/20
CPUSnapdragon 870Snapdragon 665Snapdragon 665Snapdragon 665
メモリ(RAM)8GB4GB4GB4GB
メモリ(ROM)128GB128GB64GB64GB
バッテリ容量5000mAh4000mAh5000mAh4000mAh
画面サイズ6.7インチ6.4インチ6.36インチ6.3インチ
画面解像度2520×10802300×10802300×10802280×1080
パネル種類IPS液晶IPS液晶IPS液晶IPS液晶
メインカメラ画素数6400万画素4800万画素1600万画素4800万画素
無線LANa/b/g/n/ac/axa/b/g/n/acb/g/na/b/g/n/ac
参考価格
モトローラ moto gシリーズのスペック比較(抜粋)

Moto g Proの対応バンド

Moto g Proは以下のバンドに対応しています。

2G
850MHz 900MH / 1800MHz / 1900MHz

3G W-CDMA
B1 / B2 / B4 / B5 / B6 / B8 / B19

4G LTE
B1 / B2 / B3 / B4 / B5 / B7 / B8 / B12  / B17 / B18 / B19 / B20 / B26 / B28 / B38  / B40 / B41 / B66

このうち、ドコモのFOMAの通信に必要なバンドは「B1 B6 B19」です。
それぞれの周波数帯については次のとおりです。

・Band 1 :2.1Ghz FOMAのサービスエリアで使用されている周波数帯(2022年01月より順次停波)
・Band 6 :800Mhz FOMAプラスエリアで使用されている周波数帯
・Band 19: 800Mhz FOMAプラスエリアで使用されている周波数帯 

上記の文中にも記載しましたが、Band1のFOMAエリアの電波は2022年01月より順次停波すると予告されています。
Moto g ProはBand6とBand19に対応していますので、停波されないFOMAプラスエリアに対応しているため、FOMAサービス終了まで3Gの電波で通信できると判断できます。

各周波数帯の情報については次のドコモの公式情報、並びに総務省の情報を参考に作成しています。
・ドコモ 電波ってなあに?
・ドコモ 報道発表資料 「FOMA」および「iモード」のサービス終了について<2019年10月29日>
・ドコモ ドコモからのお知らせ FOMAプラスエリア非対応機種をご利用のお客さまへのお知らせとお願い(2021年6月28日)
・総務省 各携帯電話事業者の通信方式・周波数帯について(令和2年6月9日現在)

Moto g Proのアップデート

Moto g Proの利用を開始する前に、システムを最新の状態になるまでひたすらアップデートを繰り返します。
発売から半年以上経過しているので、Androidシステムアップデートを何度も繰り返すことになります。

購入時のMoto g ProのAndroidバージョンは「Android 10」、ビルド番号は「QPR30.80-121」でした。
ここから最新バージョンまでアップデートを行います。

Android 11 RPR31.Q4U-20-26-2

Android 10の累積アップデートから始まると思っていましたが、Android 11へのアップデートから始まりました。
大型アップデートのため、アップデートの処理が完了するまでに2時間程度の時間がかかりました。再起動は5分程度で完了しました。

本バージョンのアップデートでは2021年1月1日までのAndroidのセキュリティパッチが含まれていました。

Android 11 RPRS31.Q4U-20-28

本バージョンのアップデートでは2021年2月1日までのAndroidのセキュリティパッチが含まれています。
アップデートの処理は30分程度の時間がかかり、再起動は数分で完了しました。

Android 11 RPRS31.Q4U-20-30

本バージョンのアップデートでは2021年3月1日までのAndroidのセキュリティパッチが含まれています。
アップデートの処理は30分程度の時間がかかり、再起動は数分で完了しました。

Android 11 RPRS31.Q4U-20-32

本バージョンのアップデートでは2021年4月1日までのAndroidのセキュリティパッチが含まれています。
アップデートの処理は30分程度の時間がかかり、再起動は数分で完了しました。

Android 11 RPRS31.Q4U-20-33

本バージョンのアップデートでは2021年5月1日までのAndroidのセキュリティパッチが含まれています。
アップデートの処理は30分程度の時間がかかり、再起動は数分で完了しました。

Android 11 RPRS31.Q4U-20-35

本バージョンのアップデートでは2021年6月1日までのAndroidのセキュリティパッチが含まれています。
アップデートの処理は30分程度の時間がかかり、再起動は数分で完了しました。

Android 11 RPRS31.Q4U-20-36

本バージョンのアップデートでは2021年7月1日までのAndroidのセキュリティパッチが含まれています。
アップデートの処理は30分程度の時間がかかり、再起動は数分で完了しました。

Moto g Proの初期化

何度も繰り返しアップデートを行った状態でアプリをインストールや各種アカウントのログインを行うことに抵抗があるため、上記の一連のアップデート作業が完了した後にスマートフォンを初期化しておきます。

Moto g Proの初期化方法は、Androidの設定のアイコンから「システム」→「リセット オプション」の順に選択し「全データ消去(初期状態にリセット)」を選ぶことで実行できます。
初期化の実行中は「消去しています」というメッセージが表示されます。
その後スマートフォンが自動的に再起動して初期設定の画面が表示されれば、スマートフォンの初期化作業が完了です。

職業柄のようなものと思いますが、まっさらな状態で環境を構築した方がトラブルが少なくなると個人的に考えた上での初期化処理です。
初期化を行わずセットアップを開始しても、大きな問題は発生しないとは思います。

Moto g ProにSIMカードを挿入

Moto g Proの電源を切った状態でSIMトレイを取り出し、スロット1にドコモのFOMA契約のnanoSIMカード、スロット2にIIJmioのタイプA契約のnanoSIMカードをセットします。
なお、Moto g ProはnanoSIMカードが2つ挿せる仕様となっていますが、スロット2はSIMカードとMicroSDカードのどちらか1方のみ搭載できる排他利用となっていますので、SIMカードを2枚使用する場合はMicroSDカードを使用することはできません。

FOMA回線用の設定

Moto g Proの電源を入れてAndroidの起動完了まで待ちます。
起動完了後、SIMカードの設定を進めます。
自動でSIMカードの設定に関したポップアップ画面が表示される場合もあるようです。

優先SIMの設定

Androidの設定のアイコンから「システム」→「ネットワークとインターネット」の順に選択し「SIMカード」を選択します。
中段にある「優先SIM」の項目の「データ」を「SIM2」、「SMS」と「通話」に関する項目を「SIM1」に設定します。

優先ネットワークの種類の設定

FOMAの回線を使用できるように使用する電波を3Gに固定します。
Androidの設定のアイコンから「システム」→「ネットワークとインターネット」の順に選択し「モバイルネットワーク」を選択します。次にFOMAのSIMカードを選択し、SIMカードの設定の画面に進みます。
下段の「詳細設定」を選択し、「優先ネットワークの種類」を選択します。
「優先ネットワークの種類」の選択画面になりましたら「3G」を選択します。

少し待つとNTT DOCOMOからのSMSを受信します。
これで無事にFOMA回線が開通したことになります。

念のため、他の携帯電話や固定電話からFOMAの電話番号に通話を発信して、FOMAのSIMカードを挿入したMoto g Proで着信できることも確認しました。

まとめ

Android 11を搭載したMoto G proにてFOMAの回線が利用できることが確認できました。
ドコモのアハモやauのpovoなど、大手携帯会社が格安のプランを出してきたので、以前のようなガラケー契約に格安携帯会社のデータSIMを併せて運用することが必ずしも最安で運用できるとは限りませんが、FOMA回線をスマートフォンで利用する方もまだ居ると想像しています。そのような方に役立つ情報となれば幸いです。
私の手持ちのFOMA契約のSIMカードはこれが最後の1枚ですが、そう遠くないうちにahamoに契約変更しようかなと思っています。

関連情報

本記事にて取り扱った機器や関連する機器のAmazonリンクを掲載します。
各商品ページのレビューには有用な情報が掲載されていることもありますので、宜しければご確認ください。

以上。