CyberPowerのUPSとQNAPのNASを連携させる方法
CyberPowerのUPS(CPJ1200)を購入したので、自宅のQNAPのNAS(TS-431P,TS-932X)と連携をさせてみた時のメモです。
もくじ
目的
CyberPowerのCPJ1200を購入したので、QNAPのTS-431PとTS-932Xに接続して連携できるか試します。
今回購入したUPSはデスクトップPCでの利用を目的としているため、UPSとNASで連携できるか確認後はNASからUPSを取り外してデスクトップPCと接続します。
結論としては、CyberPowerのCPJ1200はQNAPのTS-431PとTS-932X上で、特に設定せずに認識されました。
機器の情報
今回登場する機器の型番やバージョンは次の通りです。
■CyberPower CPJ1200
・バックアップ電力容量:720W
■QNAP TS-431P
・ファームウェアバージョン:4.3.3.0262 Build 20170727
■QNAP TS-932X
・ファームウェアバージョン:4.3.6.0993 Build 20190704
CyberPower CPJ1200
今回導入したのは、CyberPowerのCPJ1200というUPSです。
バックアップコンセント数は6口、バックアップ電力容量は720Wです。
サージ保護のみのコンセント数は6口、1000Base-TのRJ-45コネクタとRG6/Uタイプの同軸ケーブルの端子が付いており、LANケーブルだけでなくテレビのアンテナケーブルもサージ保護をすることができます。
更に、正面にはUSB充電ポートも付いており、緊急時にスマートフォン等のUSB給電可能な機器の充電が可能です。
また、出力波形が商用電源と波形が近い「正弦波」となっていることも決め手となりました。
BR1000S-JP(APC)とCPJ1200(CyberPower)の比較
既設のAPC BR1000S-JPとCyberPower CPJ1200の違いを挙げようと思いますが、そもそも容量が異なるため単純な比較ができないことをご了承ください。
2つの違いを挙げるとするならば、CyberPower CPJ1200には、RG6/Uタイプの同軸ケーブルの端子があることです。(機種によってCyberPower社のUPSでも同軸ケーブルの端子が無いものも存在する)
RG6/Uタイプの同軸ケーブルはテレビのアンテナケーブルで使用されているものです。ケーブルテレビや地デジアンテナ・BS/CSアンテナからテレビチューナーに繋がるあのケーブルです。
アンテナのそばやブースターまわりにサージ防護機器が取り付けてある場合もあるので必須では無いと思いますが、機器の直近に取り付けることで雷サージの低減が期待できます。
筐体のサイズについては、容量も多くなっていることから、CPJ1200のほうがひと回り大きいですね。
TS-431PにCPJ1200をUSB接続
TS-431Pの背面USBポートに接続したところ、CPJ1200が自動的に認識されました。
外部デバイスとして「CPS CPJ1200」が認識され、Web管理画面のコントロールパネルからUPSの情報を確認することができ、この画面の上部で停電時の動作が設定可能となっています。
TS-932XにCPJ1200をUSB接続
TS-932Xの背面USBポートに接続したところ、こちらもCPJ1200が自動的に認識されました。
外部デバイスとして「CPS CPJ1200」が認識され、Web管理画面のコントロールパネルからUPSの情報を確認することができ、この画面の上部で停電時の動作が設定可能となっています。
停電時の動作については、以前の記事に記載していますので、割愛します。
まとめ
CyberPowerのCPJ1200もAPCのBR1000S-JPと同様に、USBケーブルで接続するだけで、QNAPのTS-431PとTS-932Xで認識できました。もちろん、停電時の動作も入れることができ、指定した時間でシャットダウンすることができるので安心ですね。
また、CyberPowerのCPJ1200はテレビのアンテナケーブルの雷サージ対策もできることから、テレビやレコーダーの電源バックアップとして採用しても良いと思います。大事な録画が停電で途切れてしまっては悲しいですからね。
UPSを導入する前には、接続予定の機器の消費電力を調査し、容量に余裕を持って機器を選定することをおすすめします。容量の大きさは電源バックアップの時間の長さに直結します。
関連情報
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一部後継機が出ており、従来機の価格が上がっていますので、ご検討の際はお気をつけください。
また、UPS導入の前にはUPSを接続予定の機器の消費電力を確認し、UPSのバックアップ電力容量を超えないように選定してください。機種によって雷サージ対策ができる端子の種類が異なりますので、仕様をよく確認してください。
以上。