TS-932XからTS-932PXにHDDを載せ替えたときのメモ
QNAPのTS-932Xに搭載しているHDDを後継機のTS-932PXにHDDをまるっと載せ替えてデータや設定はそのままにNAS本体を新品に入れ替えたときのメモです。
もくじ
目的
QNAPのTS-932Xに搭載しているHDDとSSDをTS-932PXに載せ替えてNAS本体のみ新品に入れ替えます。データや設定はそのままにHDDとSSDを移植するだけで運用を再開できることを確認しました。
背景
先日、自宅でメインNASとして運用していたQNAP TS-932Xが突然通電しなくなり、うんともすんとも言わなくなってしまいました。
TS-932Xは2019/07/07に購入し運用を開始していたため、丸5年以上使用していたこともあり後継機のTS-932PXを急遽購入してHDDとSSDを入れ替えて復旧を試みました。
結論としてはACアダプタの故障による電源障害だったためACアダプタを調達すれば解決したことになりますが、5年以上使用していたことやHDDやSSDをそっくりそのまま別の本体に移し替えることで設定やデータはそのままに何事もなく起動してくることの検証にもなると思い、新たに後継機のTS-932PXを購入しました。
ACアダプタは秋葉原で合うものを捜索しましたが出会えず、今後QNAP公式サイトで購入するか他社NASでピンアサインが合うものを調達して、TS-932Xはバックアップ用NASとしての運用再開を計画しています。
機器の情報
今回登場する機器の型番とバージョン等は次の通りです。
■QNAP TS-932X
・ファームウェアバージョン:QTS 5.0.1.2416
■QNAP TS-932PX
・ファームウェアバージョン:QTS 5.0.1.2416
※アップデート後バージョン:QTS 5.1.9.2954
■Kingston KVR24S17D8/16
・メモリタイプ:DDR4-2400 SO-DIMM
・RAM容量:16GB
TS-932PX

TS-932PXは5ベイHDDと4ベイSSDのハイブリッドNASで、10GbE×2と2.5GbE×2のNICを搭載しており、メモリは最大16GBまで対応しています。TS-932Xの後継機であったためこちらを選びました。
TS-932XからTS-932PXへHDD/SSDとメモリの移植
メモリの移植作業

本来であればHDD/SSDの移植を行い起動が確認できた後にメモリの交換作業を行うべきですが、業務ではなくプライベート利用の環境なので同時に移植作業を行います。
TS-932PXのメモリはノートパソコン用のDDR4メモリが流用でき、実装されていたのはDDR4-2666のTranscendの4GBのものでしたが、TS-932Xで使用していたDDR4-2400のKingstonの16GBのメモリに入れ替えました。

メモリの搭載位置はHDDの1番トレイ側から変わりありませんが、メモリスロットの位置がTS-932XよりもTS-932PXのほうが手前側にあったため、取り外し・取り付けが比較的苦労しました。
HDD/SSDの移植作業

QNAPのNASに限った話ではないですが、RAID構成のHDDやSSDを他の本体に入れ替える際はディスクの順序が入れ替わらないように細心の注意を払う必要があります。
原始的な方法ではありますが、マスキングテープと油性ペンを使用して簡易的なラベルを貼り付けて作業を行いました。
TS-932PXの起動確認
HDD/SSDとメモリの移植が完了後、TS-932PXの電源を投入してしばらく待ちます。
数分後に起動完了を知らせるビープ音が鳴り、以前設定済みのIPアドレスをブラウザで開いてみたところ、何事もなく管理画面が表示され、ログインすることができました。

HDDやSSDの健康状態も問題なく、システムエラーはいくつか見受けられますが致命的なものはなく、正常に載せ替えが完了して起動できました。データも設定も無事でした。
ファームウェアアップデートとダウングレード
QTS 5.2.4.3070にアップグレード・不具合発生
無事にシステムの起動を確認後、ファームウェアを最新へアップデートを行いました。
作業日時点の最新バージョンは「QTS 5.2.4.3070」でしたが、NASに負荷がかかるとシステムが再起動する不具合に遭遇しました。
具体的には、Hybrid Backup Syncにてバックアップ用NASにデータの同期を実行した際やPCから細かいファイルの読み書きを数分行うとシステムが再起動してしまいました。
QTS 5.1.9.2954にダウングレード・安定稼働
上記の不具合が生じてしまったため、ファームウェアのマイナーバージョンをひとつ下げるダウングレードを行いました。
選んだバージョンは「QTS 5.1.9.2954」でしたが、こちらは何も不具合は確認できず安定して稼働しています。
TS-932X/TS-932PXのACアダプタ

TS-932XとTS-932PXのACアダプタはどちらも12V10A 120Wで、4ピンコネクタを採用し「V+,GND,GND,V+」の配列でした。
Google検索で軽く調べてみたところ、この4ピンコネクタと出力容量はSynologyのNASの電源としても採用されているようなのでそちらを流用することもできそうです。
TS-932PX付属のACアダプタを使用してTS-932Xの通電確認はできたので、Synology流用またはQNAP純正品取り寄せでTS-932Xを復活させようと思います。
Amazonで購入する際のひと手間
TS-932PXはAmazonにてAmazon販売発送を確認の上購入しましたが、「商品パッケージで発送する」という表記がありました。
これは商品パッケージにそのまま伝票が貼られて配送される商品に表示される文言のため、TS-932PXの外箱のまま配達されることが予想されました。
旧TwitterのXまたはどこかのサイトでみた「ギフトオプションをつけると商品パッケージのまま配送されることを防げる可能性がある」ことを思い出し、外箱のまま配達されることを避けるため、今回は「のしシール 御歳暮」を付けてみました。御歳暮の選択には特に意味はありません。

結果としては、無事にAmazonダンボールに梱包された状態で配達されました。
QNAPの箱に貼られた御歳暮のしシールがなんとも言えない雰囲気を出していて面白かったです。
まだ1回しか試していないため確実ではないかもしれませんが、Amazonにて「商品パッケージで発送する」という表記があったとしてもギフトオプションを付けることでそれを回避し、商品パッケージがAmazonダンボールに梱包された状態で配送されるという噂が実際に確認できました。
まとめ
久々の投稿となってしまい、全体にまとまりのない記事になってしまいましたが、QNAPのTS-932Xに搭載しているHDDを後継機のTS-932PXにHDDをまるっと載せ替えて、データや設定はそのままにNAS本体を新品に入れ替えることができました。
TS-932Xの電源が入らなくなったときは少し焦りましたが、日頃からTS-431PにHBS3を使用してバックアップを取っているためデータの心配は無く、冷静に対処することができました。
現在はTS-932PXで安定運用できているので、次はバックアップNASをTS-431PからTS-932Xに置き換えてバックアップ体制を拡充させようと思います。
以上。