ASUSの10GのNICとNETGEARの10G対応スイッチを導入したメモ

2021年5月31日ストレージASUS,NETGEAR,Windows10,自宅10G

自宅LANを10G化するため、ASUSの10GのNIC(XG-C100C)とNETGEARの10G対応スイッチ(MS510TX)を購入した時のメモです。

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目的

先日導入したQNAPのNAS(TS-932X)についての記事にも書いたとおり、1Gbpsでは転送速度が頭打ちになってしまったので10Gbps化しました。
契約している光回線は1Gbpsなので、LANのみ10Gbpsとはなりますが、NASとPC間の速度が10Gbpsになることで趣味のカメラや車載映像の大容量データの転送時間の短縮が見込まれます。
また、仮想マシンのディスクをNASに設置することも今後検討しています。

機器の情報

今回登場する機器の型番とバージョン等は次の通りです。

■ASUS XG-C100C
 ・Aquantia AQC107搭載 10Gbps NIC
■NETGEAR MS510TX
 ・マルチギガビット8ポート 10Gアップリンク スマートスイッチ
 ・Boot Version:1.0.0.0
 ・Software Version:6.7.0.27
■10Gtek CAB-10GSFP-P2M-30
 ・SFP+ダイレクトアタッチケーブル
■エレコム LD-TWST/BM30
 ・CAT7 LANケーブル

ASUSの10GのNIC(XG-C100C)

デスクトップPC用に購入したNICはASUSのXG-C100Cという製品です。
チップはAquantia製のAQC107を搭載しており、PCI Express 3.0 x4で接続し、RJ-45コネクタが1つ付いています。
選定理由は接続がSFP+では無くRJ-45コネクタであること、比較的安価であることでした。
ジャンボフレームやVLANの設定も可能とのことで、今後必要となった時にすぐ利用できるのはありがたいですね。

XG-C100Cの取付け・ドライバ導入

デスクトップPCのサイドパネルを開け、空いているPCI Expressポートに接続します。
ロープロファイルのブラケットも付属していたので、スリムタイプのPCを使用中の方でも取付けが可能です。

設置場所は電源の直上にしました。
これは、NICの発熱を想定したもので、電源ファンから吸気することでNICのヒートシンクが冷却されることを見込んでいます。

ドライバについて、各所レビューにてCD付属のものやASUSのHPのものはスリープ復帰後に通信障害が起こるため使わないほうがいいとありましたので、AquantiaのHPから「AQC107」に該当するファイルをダウンロードして、Windows10にインストールしました。
常時起動させているので影響はなさそうですが、念のため。
現状でトラブルは無く利用できているので問題無しです。

NETGEARの10G対応スイッチ(MS510TX)

今回購入したのは、NETGEARのMS510TXです。
用意されているポートは次の通り。
・10G SFP+ x1
・10GBase-T(100M/1G/2.5G/5G/10G) x1
・5GBASE-T(100M/1G/2.5G/5G) x2
・2.5GBASE-T(100M/1G/2.5G) x2
・1000BASE-T(10M/100M/1G) x4
→計10ポート

上記の10G SFP+ポートと10Gポートは排他利用ではなく、同時利用可能であることが決め手でした。
(先日導入したQNAPのNAS(TS-932X)には10G SFP+ポートがあるため)

各機器の接続

デスクトップPCと10Gスイッチ間はCAT7ケーブル、NASと10Gスイッチ間はSFP+ダイレクトアタッチケーブルを使用しました。
CAT7ケーブルはエレコムの3mLANケーブル(LD-TWST/BM30)を、ダイレクトアタッチケーブルは10Gtekのものを採用しました。

画像はQNAPのNAS(TS-932X)の4番ポート(SPF+)にDACを接続して電源を入れたところです。
Web管理画面上でも問題なく10Gでリンクアップしていることを確認しました。

画像はデスクトップPCのASUSの10GのNIC(XG-C100C)とNETGEARの10Gスイッチ(MS510TX)をエレコムのCAT7ケーブルで接続したところです。
Windows10上でも確認しましたが、こちらも問題なく10Gでリンクアップしていました。

転送速度計測

転送速度計測を行った環境は次の通りです。
■デスクトップPC
 CPU:Ryzen 7 1700X
 メモリ:DDR4-2666 48GB
 ストレージ:SSD 500GB
 ネットワーク:オンボード1Gbps / ASUS XG-C100C 10Gbps

■QNAP NAS
 モデル:TS-932X
 メモリ:2GB
 ストレージ:SSD 500GB x4 RAID5

■10G スイッチ
 モデル:NETGEAR MS510TX
 ケーブル:エレコム CAT7 / 10Gtek SFP+ DAC

■使用ソフト
 CrystalDiskMark 6.0.2

画像の左が1Gbps、右が10Gbpsでの計測結果です。
シーケンシャルライトの値が118MB/sから430MB/sに向上しているのが確認できましたが、その他項目は大きな向上はなく。悪化した項目もありました。
MTUがデフォルト値だからなのか、NASのメモリが2GBだからなのか、今後原因究明を行い適切な設定を行いたいと思います。

まとめ

自宅環境の10G化は案外簡単に実施できそうです。
10G対応スイッチがもう少し安価になればうれしいですね。
転送速度についてはMTUがデフォルト値の1500のままなので、9000に変更して再計測を実施をする予定です。
一番怪しいとみているMTU値を変更する場合、上流の回線で大きなサイズに対応していないことを考慮すると、専用のVLANを作成し、NAS接続系と生活系の2種に分けた方がいいような気がしているので、いろいろい検討したいと思います。
また、QNAPのTS-932XのRAMが2GBなのは心もとないので、良さげなSO-DIMM DDR4を探したいと思いました。

関連情報

本記事にて取り扱った機器や関連する機器のAmazonリンクを掲載します。
各商品ページのレビューには有用な情報が掲載されていることもありますので、宜しければご確認ください。

後継機や類似品も出始めましたので、それらの性能と価格を比較検討するのもありかと思います。

以上。